2019年10月4日金曜日

冬支度の秋 ~プーリアの干しイチジクに挑戦~

天高く馬肥ゆる秋。

夏の暑さも過ぎて過ごしやすく、旬の野菜や果物もたくさん。
私の大好きな季節がやってきました。

アレルギーがあってバラ科の果物は残念ながら生でいただくことはできないのですが、私の大・大・大好きなイチジクがたっくさん採れて、嬉しい悲鳴をあげています。

最盛期は、この3倍くらいの量が毎日採れます!

イタリアではイチジクは2回収穫時期があって、春~初夏と晩夏~秋口に楽しめます。
春~初夏のものは”Fiolone”(フィオローネ)、晩夏~秋のものは”Ficho"(フィコ)と呼ばれて、区別されています。

木によるのですが、同じ木が2回実をつけるんです。

フィオローネは日本のイチジクに近くて、大きくて瑞々しいです。
大きいけれど、あまり数がならないのと、重さで傷んでしまうのでお店であまり見かけません。

フィコは日本のイチジクよりもかなり小ぶりで、ピンポン玉と同じか少し大きいくらい。
こちらはもっと水分が少なくて、ねっとりした甘さでたくさん実が付きます。
フィオローネに比べると、収穫期間も長めです。


私たちの住んでいる、プーリア州の名産の1つにドライイチジクがあります。
こちらの方言では、”夫婦イチジク”と呼ばれる日本では見ないタイプ。

アイルランドやスコットランドに住んでいた時、小包に入っていた義母が作ってくれたものを食べたことはあったのですが、今年はせっかくイタリアにいるので作り方を教えてもらって挑戦してみました。 

…結果から言うと、想像していた以上に大変でしたが、作る価値はありました。

~~~以下、覚書も込めて作り方です~~~

材料:イタリアのイチジク (たくさん)
   アーモンド
   ワックスのかかっていないレモン(できればオーガニック)
   シナモンパウダー


①半分に切ってオーブンのトレイに並べます。
この時、頭の木につながっている部分は干すと固くなるので、できるだけ短く切り落としておきます。
※頭から切って、お尻の部分は皮一つくらいで繋がっているようにします。



②150℃のコンベクションオーブンで15~20分程水分を飛ばします。
オーブンに入れずに天日干ししても良いのですが、よっぽど天気の良い日&こまめにひっくり返さないとカビが生えてしまいます。カビたら最後、さようならです。。。
私は最初これを知らずに、干したうちの半分ほどのイチジクとお別れしてしまいました。

③お天気の良い日に天日干しします。
イタリアの夏らしいカラッとした日に水分を飛ばしていきます。
表面が乾いたくらいでひっくり返して、両面から干していきます。

①の写真がこちらで伝統的に使っている、葦でできたもの。
でも、日本から持ってきた干し網の方が上下とも通気性も良くて、
虫もブロックできて便利でした。

朝晩の露を避けるために家の中に入れたり、お天気を見ながら外に出したりを繰り返して、水分がしっかり飛ばします。

④ここからプーリア風に加工していきます。
アーモンドはローストして、カリッとさせておきます。
レモンは洗って水気をとっておきます。
天板にクッキングシートを敷いて、その上に干したイチジクを並べます。
その上から、レモンの皮を擦り下ろしながらまんべんなくかけて、続けてシナモンパウダーもかけます。
アーモンドをイチジクの半実の中心にそれぞれ置きます。
アーモンドが大きすぎる場合は切ってサイズを調節します。
面倒だけど、1つずつ。
アーモンドを置いたイチジクと同じくらいの大きさのイチジクを使って、アーモンドを閉じ込めます。
丸まった皮の部分もしっかり広げて、実の部分が密着するようにします。

⑤オーブンで水分を再びしっかり飛ばします。
150℃のオーブンで約40分。
中までしっかり火が通りつつ、焦げないように温度は調整してください。
温度が高すぎるようなら少し下げて、時間を長くします。
ここでしっかり加熱しないと、カビの原因になるので注意。

完成したのがこちら。


お気づきだと思いますが、名前の由来は、大きさの似た2つのイチジクがくっついて1つになるからです。
アーモンドはこどもを表現しているのかしら??

熱が冷めたら、密閉容器に入れて、冷暗所で保管します。
今のようにお菓子を気軽に食べられなかった時代は、これが子供のとびきりのおやつだったそうです。

粗熱が取れた出来立ては、カリッカリのアーモンドと、レモンやシナモンがイチジクの濃厚さと合わさって、抜群に美味しいです。

最初にイチジクを干し始めてから約1か月、手間はすごくかかりましたが、作ってよかった!
お天気の良い日が続けばもっと早くできるし、オーブンで乾燥させるともっと楽だと思います。


おやつとしてそのままはもちろん、ちょっとクセの強いソフトチーズと合わせてワインと頂くのもおススメです。





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